【剣盾シングルS3 最終782位】スカーフマニューラ入りクワガアント
はじめまして。ポマトと申します。
マニューラを使ってどうにか結果を残したくランクバトルに潜り続け、最終的には三桁順位(782位)に入ることができました。剣盾シングル環境でのマニューラ入りの構築記事がほとんど見当たらなかったので、記録程度に残したいと思います。
最後まで読んでいただけると幸いです。
【2020.5.22 追記】最終レートは1963でした。
【個体紹介】
いじっぱり A252 B92 S164
実数値:145-189-97-×-105-166
特性:わるいてぐせ
技構成:つららおとし/じごくづき/アイアンテール/けたぐり
マニューラは襷カウンター型での運用がメジャーかと思いますが、それなりに有名な型で読まれた時に弱いと考えたので、当初はフルアタ弱保型、珠やラムのみを持たせた剣舞型などのエース運用をしていました。しかし、タイプ一致ダイマックス技の追加効果がそれほど強力でないこともあり、相手のダイマックスエースに押し切られるなど、全抜きエースとしてはどこか物足りなさを感じていました。
そこでエース運用を諦め、こだわりスカーフ型で採用しました。これによって多くの耐久ポケモンに不利を取ってしまうものの、相手のスカーフ持ちに対して上から出落ちを狙うことができます。マイナーな高速ポケモンのスカーフは読まれにくいのか、パーティ単位で特に重かったガラルヒヒダルマとの初手対面で、逃げられることなくけたぐりで処理できた点が非常に大きかったです。ヒヒダルマに勝つこと自体は襷カウンター型でも可能ですが、「上からとんぼ返り→ゴーストポケモン出し→影打ちで処理」という動きを許さない点が大きな差別化要素であるように感じました。
ヒヒダルマ以外に対しても、初手に出やすいスカーフサザンドラや、ドラパルトの上を取ることができる点が大きいです。アイアンテールの枠はイカサマ、あなをほる等も考えられますが、フェアリーへの打点としてこの技が優秀でした。ダイスチルで耐久を上げる動きも強かったです。
意地っ張りA特化つらら落としで、H4振りサザンドラに対しちょうど確定一発を取ることができます。素早さは最速サザンドラ抜きで、残りを耐久に回しました。Bに振った理由は忘れたので、最硬になるように素直にHに振る方が良いと思います。
特性はスカーフバレ防止のためにわるいてぐせです。マニューラのアタッカー気質を活かせる特性がなく、消極的な理由で選択せざるを得ないのが辛いですね。
ドラパルト@こだわりメガネ
おくびょう H4 C252 S252
実数値:164-×-95-152-95-213
特性:すりぬけ
技構成:シャドーボール/だいもんじ/ハイドロポンプ/りゅうせいぐん
火力重視&少しでもミラー対面での勝率を上げるようにCSぶっぱです。
当初この枠はサザンドラでしたが、PT単位で重かったアイアントやエースバーンを素早さで上回り、かつそれなりの高火力を押し付けることのできるポケモンが欲しくなって採用。崩し役としてかなり有効でした。
数を増やしていたカバルドンを確定で仕留めることはできないものの、仕事をさせ過ぎないという意味で、眼鏡ハイドロポンプの使用感はそこそこ良かったです。
カバルドン@オボンのみ
わんぱく H252 B252 D4
実数値:215-132-187-×-93-67
特性:すなおこし
技構成:あくび/じしん/ステルスロック/がんせきふうじ
物理受けです。エースバーン入りにはほぼ選出していました。
がんせきふうじの枠は最後まで怠けると迷いましたが、ラムのみ持ち飛行タイプへの抵抗手段&挑発壁貼りオーロンゲに対する壁ターン枯らしの手段として有効だったように感じます。頻繁に後出しされるトゲキッスやギャラドスに対して交代読みでがんせきふうじを入れることで、ダイジェットで突破された後に裏のアイアントで上から対処することができました。
ようき A252 B4 S252
実数値:133-161-133-×-68-177
特性:はりきり
技構成:アイアンヘッド/ばかぢから/かみなりのキバ/であいがしら
エース枠です。このポケモンを通せるかどうかが非常に重要でした。
襷を考慮される場面が少なく、先に展開してきたギャラドスやトゲキッスへの切り返し手段としての活躍をしてくれました。ステロを撒いてくる相手がそこまで多くなかったため、かなり動きやすかったです。
れいせい H244 C12 D252
実数値:183-×-110-183-127-56
特性:ふゆう
技構成:10まんボルト/ボルトチェンジ/むしのさざめき/ハサミギロチン
個人的にお気に入りのポケモンです。ヒトデヌオーアーマーガアのような受け系の並びにはほぼ選出していました。
カバルドンが初手に水ロトムや草ロトム、インテレオンを強く呼ぶため、初手にこのポケモンを置くことで有利に進めることができた試合も多かったです。対処に困りがちなギルガルドやエルフーンに強めな点も評価が高いです。
クワガノンは草技も候補に入りますが、大抵のヌオーやトリトドンは引くなり襷ミラコを押すなりしてくるので、あまり欲しくなる場面はありませんでした。むしろ、引き先に3割の確率でハサミギロチンを入れられる点が強かったです。
と、ここまでベタ褒めしてきましたが、ドラパルトやドリュウズの後出しが安定してしまう点など、基本的には使っていて難しい部分が多かったです。ちなみに素早さの下降補正をかけたのは、素早さ実数値を56にすることで素早さ無振りドヒドイデより高い素早さを維持しつつ、最遅タイプヌルの下を取るためです。
ピクシー@ウイのみ
おだやか H252 D252 S4
実数値:202-×-93-115-156-81
特性:てんねん
技構成:ムーンフォース/かえんほうしゃ/めいそう/つきのひかり
特殊アタッカーへの誤魔化し枠として採用のため、努力値振りは特殊耐久特化。瞑想を積んだ後に物理アタッカーを後出しされることが多いため、物理耐久に厚くしたアッキ両受け型の方が使い勝手は良いかも知れません。
当初この枠はマホイップでしたが、特性てんねんにより、悪巧みトゲキッスへの後出しが特に安定するようになりました。ダイジェット2連急所は大人しく諦めましょう。素の耐久がそこまで高くない点や、つきのひかりによる回復量が天候に左右されてしまう点が少し気掛かりでしたが、瞑想を積んだ後の詰ませ性能は非常に高かったです。
【選出について】
基本選出は特に決めていませんでしたが、主に以下のような役割分担がありました。
初手
・ドラパルト:相手のカバルドン展開が有力である時に初手で選出
・クワガノン:水ロトム、エルフーン、ギルガルド、ギャラドスなどが初手で出てきそうな時に初手で選出。
引き先
・ピクシー:トゲキッス、ニンフィア、特殊ドラパルトなどと対面した時の引き先が欲しければ選出
・カバルドン:エースバーン、ドリュウズ、ウインディなどと対面した時の引き先が欲しければ選出
エース
・アイアント:通りが良さそうなら積極的に選出
これらの役割を軸にしつつ、相手のポケモンを見ながら選出を決めていました。
【しんどかった並びやポケモン】
ミミノラゴン(分かっていても、相手の初手を読み切らないと負けます)
ステロ+ダイジェット積んでくるエース
エースバーン
眠ってくるカビゴン
カバルドンで受からない物理ポケモン(ウオノラゴン、カジリガメ等)
ピクシーで受からない特殊ポケモン(ジュラルドン、強運トゲキッス等)
などなど
【おわりに】
この手の構築記事では「通話してくださった○○さん、ありがとうございました!」みたいな文章をよく目にしますね。私はランクバトルをやっている知人が一人もいないのでいつも不安になるのですが、今回好きなポケモンを使ってそれなりの結果を残すことができてとても満足です。一方、パーティを通してやりたいことがはっきりしておらず、あまり完成度の高い構築であるとは言えないように思いました。
マニューラは雑に使って強いポケモンとは言えませんが、活躍のさせ方をしっかりと考察してあげれば一線でも戦えるポテンシャルがあると思っています。今後またガラリと環境が変わることになりそうですが、もし良かったらスカーフ型でも使ってみてください。
以上、拙い文章でしたが、最後までお読みいただきありがとうございました。